プラセボ考 なんなのか?
(まとめ)
「効果」か「反応or応答」か
- 薬物効果の無いプラセボ(偽薬)の効果、とは矛盾した表現である。
- (プラセボによる)好結果はニセ薬(プラセボ)の効果ではなく、それを服用した患者の反応である。正しくは 〈 プラセボ反応 〉 と呼ばれるべきである。(Will1988)
- プラセボ効果では単に患者が騙されたのではなく、患者が意味ある出来事に応答し「意味づけする反応(meaning response)を作り出している。(Moerman2002)
- 「期待」「反応」「意味づけ」 ─ こうしたことがそろって、プラセボ効果が現れるとする見解が支配的になりつつあり、プラセボ「効果」ではなくプラセボ「反応」と呼ぶのが妥当である。
(以降、すべて「プラセボ反応」として記述する。)
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