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2015年6月 3日 (水)

養生之暦 H27年 6月

201506

仲夏 六日芒種 二十二日夏至
◆暦では夏も峠。昼間が最も長い夏至は二十二日ですが、日出が最も早いのは九日~十六日の五時七分頃、日没が最も遅いのは二十四日~七月五日で七時三十三分頃。昼時間は、夏至で十四時間二十四分、冬至で九時間五十六分、差は四時間半、朝夕で各々二時間程も違います。太陽の南中時の高度は、夏至で八十度、冬至で三十三度でその差は四十七度(福岡)。六月の太陽は、北半球で地球に最も近く、日照時間も最長で、紫外線量も最大です。

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◆鍼の先には何の薬物が着いているのか、などと、なんともユニークな質問をする患者さんが時々います。鍼灸治療に使う鍼に、薬物が塗布されていることはありません。世の常識からすれば、「物質」を媒介せずに何らかの作用や効果が現出することとは考えにくいものでしょう。皮膚は、最も表層の表皮が0・2ミリ、その下の真皮は2ミリ、その下の皮下組織で5ミリ、と極めて薄い層です。鍼が生体に作用するポイントは幾つも考えられますが、自律神経系やリンパ系への作用点は、表皮から真皮下の範囲のせいぜい数ミリ以内のとても浅い領域です。物質を用いず、皮膚の数ミリ以内の層に加えられる刺鍼=物理刺激が、どうして一定の生理効果を発現するのか、これは一種のロマンですね。

生き生きて はや一歳の夏である Photo_3




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