養生之暦 H27年 5月
初夏 六日立夏 二十一日小満
◆四月の気温は、ほぼ平年並みで、降水量が平年の三倍、日間の温度差が三度以上あった日が、平年では一回前後ですが、今年は六回もありました。日内の温度差も最大で十五・三度あり、三月に続いて平年より大きめでした。エルニーニョ現象もこの夏には再び発生すると予測されています。四月下旬から五月上旬には、初夏どころか盛夏に近い真夏日が出現しそうです。太平洋高気圧の発達は、台風の発達要因ともなりそうで心配のタネですね。
◆日内や日間の温度差は、体調異変に繋がる大きな要因です。身近なところでは、寝違えや筋違いなどが多発する時候です。これらの筋肉痛は、早朝に気温が急に下がった時、首筋や背中の筋肉が冷やされてしまい、不用意な動作等でこれらの筋が痙攣してしまう、そんな機序で発症するものと考えられます。厚め温めの寝具では撥ね除けてしまいますし、薄めでは寒くて眠れなかったりで、難しい対応ではあります。
◆先月の十五日前後から十日間ほどの間は、特異的な生気象要因が働いたように思われます。この期間に持病が悪化したり、超高齢者で自然なお迎えがあったりと、難儀な時候だったようです。小生も愚図ついていた喘息が急に悪化し、血中酸素濃度が八十四%という、入院加療に値しそうな低値を経験しました。調べてみると、四月十二日から二十六日の間の潮汐の落差は年間で最大でしたし、十四日と二十日に大きな気圧の谷が出現していました。四月はお弔いが多い、とは知り合いの僧の話ですが、斎場の混雑などを調べれば、もう少し傾向性が掴めるかも知れません。私や超高齢者などで薬などの積極的な医療介入が無い場合、自然界のリズムをそのまま受け入れているのかも知れません。
何やかや 言わぬあなたの夏の風
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