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2015年3月 1日 (日)

養生之暦 H27年 3月

201503

仲春 六日啓蟄 二十一日春分

◆先月の気温は、平年並みで、暖かくなるかなとの予報を裏切りました。北日本や東日本では、強烈な低気圧に何度も襲われて大雪の厳冬だったようです。エルニーニョ現象は終息しつつあるそうですが、北日本などの異常気象は、エルニーニョ現象に伴う偏西風の大蛇行にその原因がありそうです。
◆暑さ寒も彼岸まで。お彼岸の月とその前後は、日内温度差と月の潮汐力が最も大きくなる時期で、体調の変動も少なくありません。この春先の木の芽立ちの不調は、この温度差と月の引力が大きな外的要因です。また、寒冷期から温暖期への移行に伴う「身体の衣替え」=身体内のエアコンのスイッチが、暖房から冷房に切り換わる時期という内的要因からも説明できます。

冷え症のパラドックスとジレンマ
◆暖かい室内でも、布団に入っても、足が温もらず氷のように冷たい。湯たんぽや電気毛布が冬の必需品。靴下 を何枚も重ね履きする。こんな冷え症の主な要因が、十五分以上の長風呂、厚着や保温のしすぎ、外部からの加温のしすぎ、だとすると何という逆説。また、対処法として、保温や加温を控える、ということも、当の本人にとっては大いなるジレンマ。寒い場所に居て、手足が冷たくなるのは合理的な身体反応。死んだら冷たくなるが、寒いところで冷たくなるのは生きている証拠。脳死や植物状態では、環境温に関わらず、手足はポカポカのハズ。熱出納を調節している手足の自律神経の働きが過剰であったり、寒さの基準点が高めにセットされていることが冷えの要因。上実下虚や頭熱足寒と呼ばれる熱出納と分布のこのような不均衡が、様々な不調の背景にある。風呂上がりに膝から下の脚に冷水を何度かかける養生法がまずはお勧め。

紅の花ちりぬるを  らり呂律 Photo_5

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