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2015年2月 1日 (日)

養生之暦 H27年 2月

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初春  四日 立春  十九日 雨水

◆先月の気温は、暖冬の予報を裏切った十二月の真逆で、平年より二度弱高く、暖冬と呼べる程でした。ただ実感 としては、暮れから正月の雪と冷え込みが、寒い一月の印象につながったようです。風邪で寝正月となった方も少なくなかったようです。この一月の暖冬傾向は 西日本だけで、東日本では、強烈な低気圧に見舞われて大雪の厳冬です。気象庁の最新発表では、「エルニーニョ現象が持続しているとみられる。ただし、大気 の状態にはエルニーニョ現象時の特徴が明瞭には現れていない。」そうで、東日本の異常気象が、エルニーニョ現象に伴う偏西風の大蛇行にその原因があるとい う仮説を採っていません。エルニーニョ現象も地球の自然なリズムの一つであり、月の引力も関係があるとの仮説もあります。人の営みの儚さ小ささは、天然自 然の前では右往左往するだけです。

◆四十肩や五十肩は、正確な病名ではないですが、よく知られた肩関節とその周辺の故障です。普通、四十肩も五十肩も同じで、肩関節周囲炎とか慢性腱板障害などの病名が付きます。私は少し違った捉え方をしています。四十肩は、主に腋の窪みの外奥の壁を作る筋肉や腱の慢性疲労性の凝り固まりによる障害 で、三十代~高齢者で発症し、多くは使い方の偏りが原因で、関節は固まらず、生活上の支障も少なく予後も良好です。治療には難儀することもありますが。五十肩は、肩関節を造っている部品の破損や炎症による障害で、五十代から六十代で発症し、急性期には疼きが酷く、関節が固まり日常生活動作で難儀します。急性期の疼きは難しく対処に困りますが、大浴槽やプールの水中では、この疼きがピタリと鎮まるケースを何例も経験しています。隘路となっている障害部が重力から解放されることに意味があるのではないかと考えています。

散りぢりのことば集まれ福は内 Photo_2



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