腸管論からみた蔵象経絡
◆経絡の起源
系統発生:
脊椎動物の上陸の過程(古生代中期カレドニア造山運動の1億年の間)で、水中から大気中という激しい温度変化に対応する機構として、内臓循環と体壁循環は巧妙な相反性調節により自律的な体温調節機構を獲得したのではないか。
個体発生:
ヒトでは受精後32日~38日、ニワトリでは3.5日~4.5日の間に「上陸劇の再演」が演じられる。つまり、この時期は、胎児の循環統合系に劇的な変化が起こり、アクシデントが起こりやすい不安定な期間となる。
(三木成夫「不倶戴天の間柄」)。
◆腸管論
植物系の原器:
全ての内部臓器・器官組織は、腸管の派生物である。
動物系の意味:体壁は、腸管を包み保護し、運ぶ、腸管の下僕であった。
( 2003/03/24 )
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