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2014年11月20日 (木)

理論的事実?と経験的事実との矛盾 (2002/03/25)

還暦を迎えたOさんは、30年来ガンマGTPの検査数値が3ケタもあり、重度の肝硬変となる予言を特に肝臓の治療もせずに裏切り続けて肩こり腰痛以外は元気にすごしておられる。

86歳のSさんは、お彼岸のように年に2回ほど来院されてるが、更年期50歳頃から血圧が200/100近くあり、降圧治療も特にせずにピンピンしておられる(びっくりするような高血圧で治療せずに元気な方には、Mさん、MUさん、Kさんなど少なくない・・・・降圧治療が不要などというつもりではない)。

中性脂肪値がびっくりするぼとのTさんMさん、コレステロール値が高いYさん、いずれも食事療法も薬物療法もせずに80歳近くて運動器症状以外は元気元気。

70歳代後半のOさんは、数年来血糖値は境界値だがGヘモグロビン値というのが2ケタに近くて、いろいろ脅かされているが、眼底検査などでの動脈硬化指数は少な目。馬尾神経障害を高血糖に結びつける内科医もいるようだが、これは椎管内障害によるもの。

72歳のSさんは、10年来肝機能障害ということで週3回の注射療法を受けておられる。が、GOTなどの肝機能障害の指標とされる酵素は2ケタ半ばから3ケタを推移しておられる。自覚症状は全くない。

50歳代前半の友人のM氏は、20年来中性脂肪・コレステロールが高く、慢性膵炎の持病持ち。その氏が急激な体重減少で医師を受診すると、血糖値・Gヘモグロビン値とも検査メータが振り切れるほどの値の重度の糖尿とのこと。

早期発見・早期診断・早期治療は、現代の医学によらずとも医学理論の基本にある。何事も早めに手を打つ方がよい。

上記の各種の検査値の標準値(正常値域)は、統計(集団観察による確率分布の線引き)によって枠決めがされているから、その線引きから外れた正常な のに異常な検査値を現すケースが例外事象として存在するわけで、その例外が理論的には大きい目・少ない目併せて2割ほどあるとかされている。
しかし、個々の個体、一人一人の人間が例外なのかそうではないのかというのを、短期的に決めるのにはかなりな困難があるはずである。

医学理論的事実?とされる事象があったとして、それが注意深く時間をおいて観察された経験的事実(臨床症状や微妙な観察事実)との間に矛盾するよう であったら、とりあえずは要注意観察下において「養生」を自覚してもらい、積極的侵襲的な「治療」は観察次第としてはどうだろうか、と思うことがよくあ る。
予防的な投薬や治療は、不安が高じること煽られることの中で乱用されかねない。
素朴であるが、経験的事実をより優先して判断することが必要ではないか。

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