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2014年11月18日 (火)

お腹にくる風邪の手当他 (2002/02/04)

◆先週のこの冬一番の冷え込みで腰痛坐骨神経痛が悪化したようです。
先週前半の冷え込みはこの冬一番だったようで、「ガラスの腰」の持ち主Yさんなどは、腰も下肢もとても痛んだようです。
太ももやスネが痛む坐骨神経痛の場合、実際に神経障害のある場所は腰部です。
普通の整形外科的な説明では、脚を冷やすとなぜ神経痛が増悪するのか理屈がつきにくいようです。
でも、事実として、下肢を冷やすと神経痛は悪化しますし、お風呂で暖めた後にはしばらく神経痛は増強します。
ディスクワークが主のYさんなどは、冷える時期にはアルミホイルでコートした段ボールを靴の下に敷く、靴の中敷きにもアルミコートされたものを使う、靴下の中に唐辛子を入れる、レッグウォーマーなどを使用する、などなどの足脚の冷えを防止する方策をいろいろと工夫することが大切。
ツボでは、ふくらはぎの少し外側にある「飛陽」というツボがとても効果的。

◆お腹にくる風邪の手当について。
急性胃腸炎を伴うウイルス性の風邪は主に小腸を傷害するようです。
下痢や嘔吐で腸管内の内容物を排除し、胃痛や吐き気で飲食を妨害することは、胃や腸管内を空っぽにして安静をとるという目的にかなった身体の自然な振る舞いだといえます。
身体壮健で胃腸が丈夫なMさんは、そんな胃腸からの異常信号に気づくのが遅かったようで、朝食・昼食ともに普通に食べた後で気分が悪くなったとのことで来院された(前週には鼻風邪の様相だった)。
聞くと、朝と昼に普通以上に大量の排便があったとのこと。お腹はペコンと凹み、腸管の動きが鈍く、吐き気あり。血圧は低下傾向で顔面蒼白で冷や汗あり。舌は白い苔に覆われ、口臭あり。微熱。昼食から三時間ほど経過している。
便は出きっているとしても、昼食の内容物がまだ胃に残っている。嘔吐を促す推吐法によって胃の内容物を出しきることが必要。
「中かん」のツボに鍼をして五分とたたぬ内に大量に嘔吐。これだけで気分良好となり血の気が谿う手のツボと脾兪に鍼をする。
何も食べずに寝ること。明日もお粥ていどの食事だけにしておけば大丈夫。
翌日午後来院されたときには、お腹がすいている以外は問題ない、とのこと。熱発は七度前後あったとのこと。
「二三日絶食して痩せませんか」とからかったが、Mさんほど胃腸が壮健でない人ならば、おそらく朝食後には胃痛があったりしていたはずで、その時点で異常に気づいていたであろう。
普段丈夫すぎると、実際の病状の進行と症状の自覚に時間差が大きく出てしまうことがある。
小腸の傷害につける薬はなくて、安静が一番、つまり食べないこと。固形物はもちろん液体でも胃に入ると反射的に腸が動き出して、しばらくはお腹が痛む(疝痛)。これは、「静かに大人しくしてくれ」と腸が悲鳴を上げているのだと考えてよい。

◆「のぼせ」からくる頭痛や肩こりについて。
人間関係や行事などでトラブルめいてくると、とたんに血圧が上がり頭痛がし肩がこってくるご婦人Tさん。
更年期はとうに過ぎているが、いわゆる「のぼせ」症と考えてよい。
「のぼせ」症には、顔面頭部に上気症状(熱感・汗・重感など)と手足の冷えがセットになってくる場合が多くある。
これは、イメージ的には身体上下の熱の配分バランスが狂っている状態と考えることができて、単純に下に熱を誘導して引いてやればよいことが多い。
自分で簡単にできる方法は、足湯(バケツにやや熱目のお湯を入れて足を浸ける)や半身浴、「気」を手足から散ずるための体操-つまり散歩、そして、「合谷」の指圧、などがとても効果的である。
直後から頭がス~ッとして落ち着いてくること請け合いである。
もちろん、鍼治療の方がもっと効くけれど!

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